100資料
このページは牛江康子さんが担当しています。
- 神都訓盲院 要項日誌より抜粋
- 大正十年
一、七月廿一日ヨリ八月三十日迄 毎日午前八時ヨリ仝十一時迄（日曜大祭日ヲ除ク) 本院ニ於テ宇治山田鍼灸按協会員中有志ノ希望ニ依リ須藤敏男ヲ講師トシテ マッサージ術講習會ヲ開催ス
一、九月三日 皇太子殿下御帰朝 午前十時十五分横濱御着陸ニ付奉迎遙拝式ヲ擧行シ
式後須藤教師ハ生徒ヲ引率シテ両宮ニ参拝ヲナス
一、仝五日 本院玄関前ニ於テ マッサージ講習生一同記念撮影ヲナス 但シ講習會
開期中撮影スル筈ノ處 都合ニ依リ本日迄延期シタルモノナリ
一、 十月廿四日 大正十年度縣補助金壹百円 農工銀行山田支店ヨリ受領ス
一、 仝廿五 廿六両日 本縣警察部ニ於テ本年 第一回按摩術試驗施工ニ付本院生徒三名 受驗ノ為出津ス
一、仝三十日午后 第六小学校ニ於テ婦人生活改善講演會開催ニ付 本院ヨリ茣蓙全部
貸与ス
一、十二月十三日 電球取換 但シ従来室内最小六燭光燈料金壹ヶ月五十五銭ナリシガ水力ニ変更ノ結果最小十燭料金六十銭ニ改正ノ為ナリ
- 大正十一年
一、二月十一日附 宮内省ヨリ金弐百円 文部省ヨリ金五拾円下賜セラル
一、三月廿二日 晴 午前十時ヨリ本院生徒ノ死亡者並ニ明治三十八年以来鍼灸按協
会員ノ死亡者五十四名ニ對シ追吊法要ヲ営ム
一、三月廿四日 卒業式並ニ終業式擧行 優等生ニ賞品 懐中定規(点字器)三十字詰
両面用壱個代壱円七拾銭ヲ授与ス
一、六月一日 毎日新聞社ヘ点字新聞五部 三ケ月分計代金六円振替ニテ注文申込
一、十月廿五日夜 縣社會事業宣傳部 活動寫真班当地方巡回ノ序ヲ以テ仝夜本院ニ開
演ス 当日午后ヨリ雨甚ダシク風加ハリシモ入場者二百余名
一、十二月十八日午前十時 濱田代議士来院 一場ノ講和ヲナス 會員傍聴者二十余名
一、明治天皇十年祭遙拝式ヲ行フ
- 大正十二年
一、一月九日晴 午后 当院ニテ鍼灸按協會有志廿余名茶話會開催 院長殿ヨリ酒 及
うどんヲ饗セラル
一、仝十九日 晴 午前九時三十五分山田駅発列車ニテ職員生徒（西山ヲ除ク）卒業生並ニ附添ハ全員明野航空隊ヘ見学ノ為出発 林少佐ノ説明 町田軍曹ノ飛行アリテ 十二時三十二分山田駅着ニテ帰ル 宮川駅ヨリハ赤羽隊長ノ厚意ニヨリ自動車ニテ送迎セラル
一、五月三十日鐡道乗車割引証参拾枚 市役所へ請求 交附セラル
一、 六月廿三日 晴 夜 当町清話會主催ニテ盲人慰安ノ為 本院ニテ浪花節開演ス
一、九月一日正午頃 地震アリ 関東地方京濱方面被害激甚 本院職員生徒ヨリ右救済義捐金五円也 七日市役所ヘ委託ス
